金利引き下げ交渉クイズ 解答編

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いつも応援ありがとうございます。



 

前回のクイズ。

 

ご自身の答えは、出ましたでしょうか?

 

 

あくまで解答例であって、これが正解とはいいませんが、

私だったらこういう選択もありかな、という内容です。

加えて、一部ただの物語になっている部分がありますので、

ご了承ください。

解答例

 

このお金をS銀行に預け入れることとしました。

 

 

それも、1年ものの定期預金で。

 

 

S銀行側からみたら、これはどう見えるでしょうか?

S銀行としては、大喜びです。

 

 

やや無理して融資を出した方でしたので心配でしたが、

これまでの経営実績は良好。

 

 

加えて、当行に大きな定期預金まで作ってくれました。

 

 

S銀行への預け入れ金額は、1500万円。

 

 

9650万円ー1500万円=8150万円

 

 

S銀行としては、実質8150万円の融資金額で、

9650万円の4.5%分の利息を受け取ることができることになりました。

 

 

実質、8150万円を5.3%の金利で貸し出しているようなものです。

 

 

しかも定期預金ですから、当行との付き合いを深めてくれようと

しているのだろう、と判断します。

 

 

これで、貴方は一気に優良顧客へ昇格です。

S銀行としては、手放したくない存在となりました。

 

 

数ヶ月後に、貴方はS銀行を訪れます。

「すいません、金利のことで相談があるのですが。」

 

 

金利交渉の開始です。

 

 

S銀行としては、これまで滞ることなく返済もしてくれたし、

経営も順調。1000万円の定期預金も作ってくれた、

優良顧客です。

 

人柄も信用できますし、付き合いも長くなってきました。

 

 

これは手放すわけにはいかない。

金利引き下げを検討することになりました。

 

 

元々の金利が4.5%ですから、実質金利を4.5%まで引き下げても、

S銀行としては損失はありません。

3.8%までは問題なく下げられます。

 

 

優良顧客ですから、1%ダウンの3.5%を提示しました。

 

 

貴方としては不満です。これでは、まだ高い。

今は超低金利時代ですからね、変動金利3.5%はまだまだ高い方です。

 

 

そこで、他行に借り換えの見積もりを取ってもらいました。

結果は変動金利2.3%、25年。借り換え費用を考えても、悪くないです。

 

 

ただし、まだ借りて2年と少し。違約金が発生する期間ですから、

できるだけ借り換えは避けたいと思っていました。

 

 

それでも、ある程度強気に出ます。

 

「他行では、もっと評価してくれました。

借り換え計画表の証拠付きです。」

 

 

S銀行としては悩みます。しかし、結論は出ているようなものでした。

 

 

優良顧客を手放してゼロになるよりは、金利を引き下げた方が良い。

もともと、信頼できる人に対しては金利を下げる予定でしたから。

 

 

結果、2.5%までの金利引き下げを提示。これなら満足です。

借り換え費用と違約金のことを考えれば、十分過ぎますから。

 

 

年間の利払いは半分近くにもなり、

キャッシュフローが大幅に増えました。

 

 

返済額が減り、更に順調になった不動産経営。

 

 

以後のキャッシュフローを利用して自己資金を増やし、

定期預金も満期で引き出し。

 

 

次の一棟購入へ進むことができましたとさ。

めでたしめでたし。

 

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