「住まいの安全」に配慮した住居提供が今後のカギ

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人口減少社会が訪れるとともに、日本の社会は徐々に変化していく
かもしれません。

その「価値観」が。

 

現代の日本では、明らかに軽視をされている価値観があります。

『安全』に対する価値観。

これは、あまりにも安全が当たり前であるもの、との認識が強まり
すぎてしまったからではないでしょうか。結果、安全という本来は
高い価値のあるものを価格に転嫁できなくなってしまった。

デフレの元凶の一つと考えています。もしくは逆でしょうか。安全
だけは捨て去る事ができず、他の付加価値をつける余裕が失われて
しまった?

 

提供する側は必死で安全を確保しようとしています。たった一つの
事故で信用を失い、没落する恐れがあるからです。当たり前にある
はずのものが奪われた時の人間は極めて非情で、残酷です。

日本人にとっては、安全とはそこにある空気のような存在で、当然
確保されるべき権利だと認識されています。

だから時々、安全を無視、度外視してその他の機能を充実させたり
低価格攻勢をかけたりといった商品に、古くからの権益を守る企業
がシェアを大きく奪われてしまったりする。

安全面(それは商品に関してもそうですし、従業員に関してもそう)
の問題は確率的で、運良く起こらなければバレません。また意外と
世間が忘れやすいのもそれらを助けてしまっています。

 

日本が、日本人が過剰に安全を追求し過ぎてしまっている可能性も
あります。実際、そう感じるケースは少なくありません。

結局は予算の中で何とかするしかないのですから、安全性と利便性
のバランスをどこで取るかに過ぎず、もう少し利便性を重視しても
罰は当たらないのでは、と思う事もしばしば。

けれどもこれから先、人口減少が進むごとに、『安全』の価値感は
大きく伸びるのではないか、と強く思います。結局、人間も動物の
一種であり、生命の維持、種の維持という本能には逆らえない。

人口減少という危機感から、少しでも安全を確保しようとする人々
は徐々に増えていくように思われます。そしてそれは、世界に拡大
していくのは確実です。

最近では北朝鮮からのミサイルが気になるところ

住まいの安全に真剣になる日

既にその気配は見えていて。日本人が元々安全面に極めて敏感だと
いうのは誰しも理解しているでしょう。空気のようにあって当然な
ものなのですから。

 

6月のイギリスマンション火災も、どこぞのメーカーかは不明です
けれども冷蔵庫が爆発した事からの出荷だとか。

その際、現地紙では韓国Samsung製の冷蔵庫の爆発が原因の火災
が数十件起こっている、と記事に付け加えました。実際は異なる
メーカーのものであったとの話ですけれども。

日本人からすると、外国製品が少なくとも日本メーカーのモノより
安全面で劣るのは当たり前で、起こるべくして起こっているとしか
思いません(実態はともかく、心理的に)。

ですから国内ではいつまで経っても日本製家電や日本車の普及率
が高いままのガラパゴスです。それが変わる意味も必要も無い。

しかし外国からするとそうではなく。日本の安全重視には大きな
価値があり、わざわざ移住をしたいと考える人も大勢います。

 

そうした中で、日本人は日本の誇る安全性に対する価値に、近い
うちに気が付くと思われます。安全は決してそこにあるものでは
なく自分で確保するものである、と。

人口減少による意識の変化がきっかけになるのではないか、と。

 

中でも、「住の安全性」は急激に変わるかもしれません。

人口が減少すれば、一番に余り始めるのは住宅です。現時点でも
空き家が増え、空室率が高まっている、との報道が絶えません。

実態を見ればまだ市場が変化するほどの問題ではありませんが、
このまま人口減少が進めば10年後、20年後には本格的に空き家が
都市中心部にも増えるだろう事は間違いなく。

 

その時に安全性が無視された住宅から人がいなくなっていくのは
容易に予測される未来です。

何でこんなに家が余っているのに、こんなに危なくて不便な家に
住んでいなければならないのか。

そんな疑問が多くの人によぎるでしょうね。住宅余りから価格差
も縮小し、安全を軽視した物件の人気は大きく落ち込むでしょう。

 

長期投資に見合う安全性の確保

ただ「木造である」だけで忌避される傾向すら生まれる可能性も
あります。いくら頑張っても木は燃えるのですから。高層住宅も
安全面で問題がありそうなことが先月示されてしまいました。

100%の安全など夢のまた夢ですが、それでも生き物である以上
安全を追求し続けるは本能。命の価値が相対的にでも重くなれば
より安全な住処を探し続けるのもまた本能。

この先の日本における不動産投資では、そんな安全面を重く見て
選ぶべきであるように考えています。

 

短期で手放すつもりならば、まだ大丈夫でしょう。けれども長く
事業として所有を続けるのであれば?

日本の人口減少は既に始まっていて、その速度は今後、加速して
いきます。例に上がった中国韓国では日本以上の速度で人口減少
が進み、安全性の価値が急騰するはずです。

その時に、現時点からの安全への投資は必ず実をつけるはずです。

 

安全には高い価値があります。それは価格に転嫁されて然るべき。
決して安売りされるべきではありません。

安全への投資。20年後を見据え、僕はそこに資産を投じていこう
と考えています。

 

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