借金とは。不動産投資をスタートする前に理解しておくべきこと【2】

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続きです。

借金とはそれで得たお金の使い道、借金をした理由一つで良いモノ
か悪いモノかが違ってくる、という、ある意味当たり前の話を前回
書かせて頂きました。

世の中の大抵のものはそうですよね。勉強するにしても、なぜ勉強
をするのかが重要で、一般的に勤勉であるのは良い事ではあります
が、理由次第では悪い事にすらなり得ます。

世渡りの難しさは、何をするにしても常に「理由」をつけなければ
いけないところにありますね

 

話は投資の為の借金は良いモノであるか、悪いモノであるか、です。

投資とは資産を増やすためにする行為で、資産が増える分には悪い
部分なんてあまり見当たりません。無いよりはあった方がよい、と
よく言われるように、お金や資産はあまり邪魔にはなりにくい。

では、投資の為の借金は良いモノであるかというと、そう簡単な話
ではないように思います。

投資で失敗して、不幸になっている方がいるからです。投資に成功
をしても、不幸になっている方すらいます。

資産は無いよりあった方がよいものではありますが、不必要な資産
を得ようとする行為は決して「良い」とは言えません。

 

投資の為の借金が良いモノであるかどうかは、このあたりに答えが
隠されていそうです。

本当は早くこうなりたいところですけれどね。

借金に込める気持ち

投資をする理由が資産を増やすため、以外の方なんてほぼいません。
個人や企業を応援したいから、と純粋な気持ちで損を覚悟の投資を
される高尚な方もいるとは思いますが、珍しい部類でしょう。

ある意味、その特殊な例の方が正解です。人のためになりたいとの
気持ちに間違いはありません。

 

大事なのは気持ちの部分。

なぜ資産を増やしたいのか。誰の為に資産を増やしたいのか。資産
が増えたとして何に、どのように使いたいのか。

この部分を突き詰める必要があります。

 

資産は無い(足りない)と不幸せですが、過剰であるのもまた不幸
の呼び水になる可能性があります。

大金は得られるけれども休みが全く取れず、眠れず、健康を害する
仕事をやりたいと思うかどうか。答えにはかなりの個人差があると
思います。

これは程度問題であり、個々の事情に合わせ調整する以外には解答
は決して見つかりません。その為には、なぜお金が欲しいか、なぜ
資産を増やしたいかを具体的に突き詰めなければいけない。

 

出てきた答えにも、また「何故」をぶつけましょう。これは、所謂
ラダリングというものです。マーケティングに使われたりする方法
ですが、自身の行動規範を作るうえでも役に立ちます。

僕は7回ほど「何故」をぶつけろ、と教わりました。そこまでいくと
かなり本質に近いところまでいくから、と。

 

ある程度答えを持ってから、もう一度自分がしようとしている借金
と向き合ってみると。

その借金がはたして良い借金であるのか、それとも悪い借金である
のかがはっきりとするでしょう。

自分の持つ気持ちとリスクが等価もしくは気持ちの方により価値が
あるかが、大変重要です。

 

借金をした場合、しなかった場合

最近はフルローンやオーバーローンを悪だとする風潮が強くなって
いるように思いますが、結局のところ理由次第と思います。

当然、フルローンやオーバーローンを組むよりは、自己資金を十分
投じて融資組をする方が良いに決まっている。自己資金を捻出する
ことができるのであれば。

ですが投資資金を作るまでに5年掛かるとして、10年後までに資産
を作っておきたいとの気持ちが強い場合、5年間我慢してから投資
を開始するのが絶対に正解でしょうか。

フルローンにはリスクがありますが、5年間で10年分の投資利益を
得ようとするにもリスクがあります。

そこは、理由次第で自分で判断をするしかない。

 

株や為替取引でレバレッジを掛けるのも、基本的にハイレバレッジ
は勧めたくありませんが、それはあくまでも僕が金融取引に求めて
いる者がその程度だからで。

その人の考え方次第、理由次第では100倍のレバレッジであっても
悪い借金ではなくなります。

あまり現実的な例えではありませんが、もしも闇金業者に追われて
いて、期日までにお金が用意できなければ生命の危険がある場合、
掛けられない天秤ではないでしょう。

横領事件で捕まる人なんて、こんな気持ちでハイレバレッジの投資
をしているのかもしれませんね。もっとも、僕から言わせればそれ
は投資ではなくギャンブルですが。

 

資産を増やすのが目的の借金であっても、必ずしも良い借金である
とは言えません。しかし、自身の気持ちと現実のバランスが取れて
いるのであれば、決して悪い借金ではありません。

全ては自分次第です。どこまでのリスクを許容できるか。合理的な
範疇のリスクに抑えられるか。無用な資産の増大のためとなっては
いないか。

自己資金を投じる時もそうですが、それよりも失敗した時ダメージ
が大きくなる借金付き投資となれば、ずっと慎重に必要性の確認を
して当たり前。

 

ただ、加えてそこには「借金をしなかったらどうなるか」の視点も
付け加えて。上記の例の通り、借金を否定した際にどうなるかまで
しっかりと見据えて。

自分の気持ちともう一度向き合ってみて下さい。

借金はリスクでもありますが、資産を作る資本でもあるのを忘れる
事のないようにお願いします。

 

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