京都の大家対象の税務調査の記事から考える、申告漏れと脱税の境とは。

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いつも応援ありがとうございます。



 

楽待さんに、京都で大家を対象とした税務調査が行われて、約50人
が2012年から2014年の3年間で合計約3億円の申告漏れを指摘された、
との記事が掲載されました。

最近は不動産投資関連コラム記事を読む機会が減っていたのですが、
ちょっと気になったので目を通したのですが、以下の記事です。

税務調査で「大家50人・計3億円」が申告漏れ!! 京都の大学再編による悲劇

 

僕はあくまでこの記事からしか情報を得ていない為、どこまで事実
が正確に伝えられたものかは分かりませんが、とりあえず記事中の
言葉通りで受け止めておきます。

以下引用。

「今回の京都の税務調査では『収入の一部を計上しなかったり、経
費を過大に算入したりするなどのミスがあり、所得の申告額が少な
くなっていた』とありますが、具体的な手口でいうと、10戸アパー
トであれば、その内2戸を別の口座に振り込むように手配して、別口
座分を申告しなかったといったやり方があります」

『10戸アパートであれば、その内2戸を別の口座に振り込むように手
配して、別口座分を申告しなかった』

いえ、どう考えても明確な脱税行為ですよね。もしこれが申告漏れの
扱いをされたとしたら、京都の税務署は大変慈悲深いのでしょう。

 

経費の過大算入については見解の違いもあるものですから、税務署が
認めるか認めないかで個々の結果に差が出るのは仕方ありません。

一部を法人口座に移していたのを咎められたというのであれば、資金
の管理方法のミスですから建前をしっかりしなかったのが悪いという
話に過ぎません。

 

しかしもし個人口座で入金先を分けて隠していたとしたら、どこから
どう見ても意図的な所得隠しです。税理士がついていたならば、資格
を剥奪されてもおかしくない。

今までこんなやり方がまかり通っていたのであれば日本国民としては
もちろんのこと、真面目に確定申告をしている人間にとっては害悪に
しかなりませんので、厳しい措置を願いたいところ。

税務調査の内容というものは詳細が公表されず、実にもやもやします。
もっと透明化をして、申告側も税務署側も隠し事ができない環境へと
変えられないものなのでしょうか。

税金はしっかりと納めましょう。

申告漏れ? 脱税?

診療所経営の僕の実家もかつて税務調査が入ったことがあるようです。
今までは税務調査が入ったとの事実しか知らなかったのですが。

最近知った話によると、結構大変だったとのこと。

 

当然ながら税理士さんが入っております。帳簿作成まで含めて税理士
さんにお願いしていたのですが。

どうも税理士さんがミスをして、一部の収入の記載が漏れてしまった
らしく。

それが税務調査により発覚して、損害が発生してしまった、と。

 

当時は税務署から脱税だ何だと随分責めれたようですが、税理士さん
が自分のミスである事をはっきりと認めてくれたようで。

加算税含めて納税はしたものの、数年間は税理士顧問料を無料として
もらって全員が刀を納める形となった模様です。

税理士さんがミスをするとは顧問に付いてもらっている身からすると
あまり想像したくないところではありますが。

医師の立場からすると、患者さんもそう思って受診をされている方が
ほとんどでしょうから、話を聞いて身の引き締まるエピソードでした。

 

事業を行っていると、その規模の拡大とともに申告内容は複雑化する
一方です。

個人経営規模であっても全貌を正確に把握するのは困難で。

そこに見解の違いや税務署の引く線引きの不透明さが存在しますから、
税務調査が入って時に申告漏れを指摘されるのは致し方ないことだと
思います。

 

税務署はそれも分かった上で結論を下しますから、よほど悪質でない
限りは「脱税」であるとの裁定は出しません。

ですから「脱税」であるとされてニュースに流れるようなものは相当
悪い事をしたのだろうと思って間違いない。

 

ですので、冒頭の記事も事実は記事と若干違うところもあるのかな、
と思わないでもないのですが(どこがかとは言いませんけれども)。

悪意のあるなしだけで裁定を下していたら悪意が無ければ何をやって
もよいのかとの話になってしまいますので、当該関係者は十分反省を
して、今後は心を入れ替えて欲しいものです。

 

不動産投資に強い税理士へ顧問依頼を

税理士さんに頼むにしても、結構見解の違いというものが税理士さん
によってあるのは事実です。

知識や経験、情報収集能力にも差があるでしょうし、士業は何であれ
能力差が出るのは当然で。

できる限り、自分がお願いする分野を得意としている、経験が豊富で
ある専門家を見つけてお願いをしたいところです。

 

不動産投資でも、不動産賃貸事業に詳しい税理士さんとそうでない方
では、単年の確定申告内容も変わりますし、長期計画をどう立てるか
も大きく違ってきます。

心当たりがなければ、人から紹介してもらってでも不動産投資に強い
税理士さんを味方につけてください。

 

尚、確定申告「だけ」お願いするのはあまり意味がありません。

申告書を作るだけでは、節税になるほど申告内容をいじれませんし、
税理士さんの収入にもなりませんからやる気も出なくて当然です。

お願いするのであれば、しっかりと顧問としてついて頂くよう契約を
結ぶことをお勧めします。

 

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