消費税増税と消費税還付。今後は不動産投資を有利に進める要素となる?

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

日本が消費税の動向で揺れています。今年の4月に5%から8%へと増税が
された消費税ですが、来年の10月には10%へ再増税される予定となって
いることを知らない方はいないでしょう。

8%への増税は庶民にとって非常に大きなインパクトを与えています。
3月に起こった駆け込み需要の強さ、そして増税後反動の需要減の大きさ
がそれを物語っています。

 

増税判断については安倍総理はニュートラルに考えており臨時国会終了後
の12月にする、としています。

増税判断の基準は7月ー9月期の経済状況、各種指標です。一部ネットでは
7月ー9月期の指標が悪ければ増税されない、と考えて消費を抑えるように
との号令をかけている方々もいたようですね。

 

消費税増税は税負担の逆進性や負担感の強さもそうですが、デフレ脱却と
経済好転を目指す安倍政権の政策とまるで反対方向のベクトルが掛かる為、
世論では反対の声が非常に高まっています。

最近の経済指標があらかた悪化しているのも原因です。ついこの間、IMF
さえも消費税増税の影響により日本の経済成長が停滞しているとのことで、
経済成長率予想を大幅に下方修正しました。

消費税を増税したい気持ちも分からないでもありません。しかし現時点で
10%へと増税すれば経済は更なる落ち込みを見せるのは間違いない。

安倍政権の支持率は政権維持困難なほどになるでしょう。せっかくうまく
いっている外交も台無しです。何より、民主党政権のようなとんでもない
手段が選挙で勝利を収めてしまう最悪のシナリオすらあり得ます。

 

逆を言えば日本の政治を今後安定させるためにはどうするべきかは誰の目
にも明らかともいえますし、当然の如く安倍総理も分かっていることだと
思います。

僕は消費税増税は規定路線とみて間違いないと思っていますがそこをどう
動くか。あと2ヶ月弱、待つことにしましょう。

以前のような賑やかさは取り戻せるのでしょうか

不動産投資における消費税の立ち位置

せっかく消費税のことについて書きましたので、不動産投資でも注目の的
のひとつである「消費税還付」について書こうと思います。

 

以前の記事では、僕は消費税還付についてはそこまで積極的なスタンスで
ないと書きました。

それは昨年、「ほけんの窓口」の創業者である前社長が消費税還付により
脱税の疑いで逮捕される事件があったことがひとつ。

また国税庁としてもグレーなところを気にしており、法律が修正されつつ
あることがひとつ、といった感じです。

グレーであることを分かってやることは運気を落とすだろうと思っている
ので、やや否定的に考えていました。

 

現在の考えは少し違っています。色々と調べた結果、ほけんの窓口の社長
はコンサルタントが「架空の売り上げを計上する」という明らかに違法な
手口を使っていたことが分かりました。グレーではなく真っ黒です。

そうではなく、ちゃんとした手順を踏んで行ったものは当然の権利を行使
しているに過ぎません。

 

もうひとつグレーであるとすれば、法人を購入しての消費税還付。これは
違法ではありませんが、これはグレーです。

一部の金融機関ではこのような行為に対しては融資をお断りすると断言を
しているところもあります。グレーなことに協力はできないということで、
当たり前といえば当たり前。たかが個人客のために危ない橋は渡れません。

ですがこれも、事前に作っておいた自分の法人が消費税の還付条件に当て
はまっていたから還付をしてもらったならば、誰がどうみても白。

もしこれがだめならば、国は消費税を還付することができないような法律
を作ればいいんです。

 

ですが、法改正をしてもまだ法に則った形で消費税還付が認められている。

これは、条件さえ整っていれば当然の権利であると考えていいでしょう。
輸出企業が海外での売り上げ分の消費税を還付してもらえるように。

 

消費税還付のためにやっておくべきこと

ですので、もし消費税還付に興味があるならばやることは一点。

ご自身の手で法人をひとつ作っておくことです。そのうえで間違いのない
手順を踏んで還付申請に望めば、何も恐れることはありません。

細かい手順について僕が述べることは致しませんのでご了承下さい。

 

消費税還付を受けるメリットはいうまでもないと思います。消費税の還付
を受けることで利回りは上がりますし、手持ちの現金も増えます。投資を
した自己資金が返ってくるのですから。

何よりも、今後消費税が増税されたとしても還付額はそれとともに大きく
なりますので、消費税の還付が受けられない人との差は大きく開きます。

還付無しでは利回りが低くて手がつけられない物件が許容範囲の利回りに
収められるかもしれませんし、人気物件を人より少し高値で手を上げる事
で指値合戦を有利に進められるかもしれません。

条件は限定的ですが、不動産投資の戦略の幅が大きく広がる良い手段です。

 

不動産価格が上昇を続けている現在、優良物件を得るためには多少面倒が
あってもできることはやっておかなければチャンスを掴めません。

そのためには事前の準備がとても大切です。

もし数年のうちに法人で収益不動産を購入したいとの希望があるならば、
いつ買いたいかを明確にしておきそこに向かって準備を進めるようにして
おいて下さい。

多少のコストは必要ですが、その程度を許容できずに有利に不動産投資を
したいなんて高望みが過ぎますからね。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. さっぱりわからなくても積極的に参加をしていきましょう。
  2. Apartment purchase
  3. 規模が大きくなると書類仕事も厄介です。
  4. 新築は税制上の優遇措置がありますよ
  5. 大魔王からは逃げられない
  6. 景気が本当に上がってくれば消費税増税はありだと思いますが。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る