デフォルト期限が迫るギリシャ問題。これまでの経緯まとめ

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いつも応援ありがとうございます。



 

ちょっと最近、世界中で金融・経済面の話題が多すぎて、追いきれない状況と
なっています。

当方もあくまでメインは不動産投資に関してを扱っていますので、やや外れた
内容となるのは好ましくないと思っているのですが。

不動産投資関連がネタ切れ気味で、ついついそちらに頼ってしまっているのが
実際のところで。

興味の無い方には大変申し訳ありません。

 

不動産関連の話題では空き家関連法が動き出した程度で、すぐに激しい動きが
出るようなものではなく。

「致し方なく」また世界経済の話題でも取り上げてみようかな、と。

不動産の話はどうしても繰り返しになりやすいのが難点です。他の方のコラム
などを読んでいても、似通った内容や繰り返しの話題が多いですね。

それだけ、語りつくされつつあるのかもしれません。

話し相手が変わってしまったらこじれるのも当然です。

長引くギリシャ問題

今日の話題はギリシャです。

欧州も経済的には結構ひどい国が多く、いつも苦労している印象がありますが、
ギリシャの債務問題はこれまでになく長引いていますし、とても状況は宜しく
ないですね。

ギリシャについて詳しい方もいるかと思いますが、実は僕自身あまり興味深く
観察してきたとは言えず、基礎的な部分から僕の知識をまとめる形で書かせて
頂きます。

 

ごく簡単にまとめますと、要するに政府の国家運営が上手くいかず、外国から
した借金の返済が困難な状況に追い込まれている、と。

何でそんなことになってしまったのか、についてはギリシャの内政問題ですし
詳しくは調べていませんが、公務員の多さが一番問題であったようですね。

日本も公務員の給与は国家財政の重しになっていますが、ギリシャとは事情が
全く違います。日本は国際のほとんどを国内で賄っていますがギリシャはそう
ではない。

外国から借金をして公務員に給与を払っている状態だったんです。

 

とはいえ、世界を見渡せばほぼ全ての国は外債頼りですので、ギリシャが特別
ではありません。

ただ単純に、国内経済を上手くまわせなかった、政府が放漫経営してしまった、
というだけ。

 

しかし外国からの借金ですので、返済が困難になった場合の影響は内債よりも
遥かに深刻。

何しろ相手は国家の制御下にありません。国内問題で終わらせられず、下手を
すると紛争になってしまいます。

お金を貸して、返せないとなったら金目のものを奪ってでも取り返そうと思う
のは個人レベルよりも国家レベルのほうが強い。

 

ですがそこは現代社会。かつてのようにお互いの国家に理解がなくすぐに争い
になるような環境にはなく、また経済が密接に関わっていますので一つの国の
問題は全体の問題になってきます。

特に欧州はEUという経済体を作っていますので、より深刻。

そこで、EUはIMF(国際通貨基金)やECB(欧州中央銀行)を中心として何とか
支援策をまとめよう、と躍起になっているのですが。

ここで問題なのが、ギリシャの内政、です。

 

政権交代がこじれた原因

ギリシャの債務問題が発覚してから今日まで、ギリシャ国内で選挙が行われて
います。そして、選挙では野党が勝利しました。

当初の政府と今の政府では、全く別の存在となってしまっていて。スタンスも
大きく違っており、それが債務問題をこじらせました。

 

ギリシャを支援するなら、最終的には自立して支援金を返済して貰えるように
と様々な注文をつけ、財政再建への道筋が立たなければいけない。当たり前の
話です。

私たちが銀行で不動産を購入するためのお金を借りようとしても、返済までの
道筋が見えなければ貸してもらえないのと同じ。

前政権は、IMFなどと合意し、緊縮政策……歳出を絞って財政の黒字化へ向かう
方策を必死になってまとめました。

が、選挙によって野党が勝ち、与党となりました。緊縮政策を停止することを
選挙公約としていた与党が。公務員の多さが影響したのかもしれません。

もちろん、選挙に勝った後もそれを維持しています。

 

支援側としては寝耳に水の話。せっかくまとまって、財政再建へと進もうかと
思った矢先に全てがひっくり返ってしまった。

一度支援金を渡したからといって、すぐに国家運営が正常化するはずもなく。
先々で不足が起こるたびに追加支援を行うのが一般的。ギリシャに対しても、
同様の形だったのですが。

手のひら返しが起こってしまったため、支援側としても困惑を隠せない状況。

 

しかも、現ギリシャ政権は対外発言もすごく図太いです。ドイツに36兆円もの
戦後賠償を支払えといってみたり、払う金はもう無いと開き直ってみたり。

とても支援を受ける側の態度とは思えません。(笑)

ギリシャの総選挙は2015年1月でしたが、半年近く経った今も支援策の合意に
至らず、世界中がやきもきしている状態です。

 

期限は目前に迫る

ギリシャの話がどうなるかはまだ分かりませんが、この調子だとまだまだ懸念
が絶えません。

ギリシャの破綻はユーロの信用を揺るがしかねません。あまりにも問題が冗長
となってしまっており、世界の投資家は飽きてしまった感もありますが。

いざ破綻、となったら激震が走るのは間違いないでしょう。欧州経済そのもの
の信頼性に繋がっていますから。

 

日本は今でも世界第3位の経済大国。世界のどこかで金融危機、経済危機が発生
するたびに、日本へも余波が届いてしまいます。

ギリシャ破綻は比較的大型案件。

投資に関わるものとして、注目せざるを得ません。今回は流れを追うだけの形
となってしまいましたが、理解が進んだらより深く考察していきたいと考えて
います。

 

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    • 杉原正則
    • 2015年 6月17日

    「他人のふりみて我が振り直せ」

    今の世界の枠組みの中で日本がギリシャにしてあげれることは無さそうですね。

    大阪ではありませんが、受益側が多数を形成すると問題が複雑になりますね。

    民主主義の根底には高い民度がマストなのかなぁ…

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