好きな仕事を長く安定的に続けるためには『人』と『仕組み』が大切

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随分と前から「せどり」などを含めた、インターネットを利用した
ビジネスが個人レベルで流行し、今後は更に増加傾向となっていく
と思われます。

僕も参入していますし、その可能性については「超」高評価をして
います。

 

業種を選べばほぼコストが掛かりませんから、誰にでもチャンスが
ある極めて平等な土台であり、リスクも非常に低くできます。それ
でいて利益率が非常に高い。

興味のある分野を事業に選べば、仕事をしながらも遊んでいるのと
同じです。いわゆるユーチューバーなんてその典型例。

ゲーム実況なんて、ゲームで遊びながらお金を、それも大金を稼ぐ
ことが可能なのですから、子供のなりたい職業ランキングでランク
インしてしまうのも致し方ありません。

まさにそこには遊んで暮らす生活があるんです。もっとも、彼らも
遊んでいるだけにみえて色々と苦労もありそうですけれども。

 

一度うまくいくと、サラリーマンをやっているのが馬鹿らしくなる、
そう考えてしまう方がいても仕方が無いのかもしれません。

実際、メディアのインタビューを受けてそんな感想を話している方
もいます。それに対する読者のコメントは様々で、否定的な人々の
方が多数派なのは「知らない世界」に対する反発でしょう。

 

ただ一方で、インターネットも含めて「起業」をしてやっていこう、
とする方々、既に起業をされている方も含めてですが、の多くでは
覚悟が不十分のように見えます。

もしかしたら気が付いていても、見て見ぬふりをしているだけかも
しれませんけれども。

人間は歳を取る。人間には老いが必ずやってくる現実を、刹那的な
世界に生きているために見失ってしまっているように思います。

こんな仕事を30年現役で本当にできますか?

事業をどう長期安定化するか

例えば「せどり」。せどりとは、所謂『転売』です。販売の場所や
対象を選べば実は高値で売れるものを、その価格よりも安く仕入れ
転売して稼ぐこと。

インターネットで誰でも販売行為を世界中に対して可能となって、
転売事業者は世界中で激増しました。最近はもはや「せどり」の域
を越えた転売ビジネスが流行していて。

 

安く仕入れて高く売るのは商売の基本であり、全く悪いことをして
いるのではありませんが、最近は買い占めやマナーの悪さ、ルール
を守らない事などから転売は強い批判を受けています。

といっても転売で利益を得ている方々は批判を受けようが全く気に
せず続けるでしょう。転売ビジネスは、図太い神経を持たなければ
できません。

僕は転売者や定価以上で販売する店舗からは購入したりはしません
ので、良いとも悪いとも感じませんね。欲しいものは自力で購入を
します(収益不動産除く)。

 

では、せどりはいつまで続くでしょうか。

転売ビジネスが世の中から無くなることは、決してないでしょう。
需要と供給のバランスが常に供給過多であり続けたりはしない以上、
供給不足は必ず発生します。

ですが、いつまで「せどり」で稼げるセンスや体力を維持できるか

 

自分の能力に頼り切ったビジネスの継続性は非常に不確かです。

2,3年上手くいったとしても、もしかしたらたまたまタイミングが
良かっただけかもしれません。株式投資や不動産投資でもたまたま
成功するなんてありがちな話ですよね。

実力が本当にあったとしても、老いと共に体力は落ち、世間の感覚
と自分の感覚にズレも出てきます。ずっと最前線に居続けるなど、
何であれ極めて困難。30年、40年続けるのは不可能に近い。

勢いのある数年間で生涯困らないだけのお金を得られるのであれば
いいのですが、そういったビジネスは極めて少数で、しかも一部の
ずば抜けて優れている方に限られます。

 

そう遠くないうちに稼げなくなるかもしれない。そんな不安を起業
したら常に抱えている方が健全です。

可能性を見て見ぬふりして我が世の春を謳歌するより、悩みながら
改善を重ね、どうしたら長く続けられるだろうかと自問自答しつつ
ステージを少しずつ高める方が最後まで楽しくいられるもの。

自分の能力を過信せず、自分に依存せず仕事が回るシステムの構築
をするのが、起業家として独り立ちに成功したら次に考える点です。

 

歩みを楽しむが起業の肝

業務内容を違うものへと変えたりしない限り、基本は「人を雇用し
自分の代わりができる人物を育てる」のが一般的です。

即ち、会社として組織を大きくする、と。

業務をある程度マニュアル化してしまえば、自分でなくても可能な
仕事が大半でしょう。そうして自らの手が空けば、業務内容の改善
に回す余力が出てきます。

 

まあそうしたら次の問題として、どのようにして信頼に足る人物を
傘下に収めるか、従業員をコントロールしていくか、安定した雇用
を確保するか、など悩みが増え続けていくのですが。

他の企業からの庇護を離れ、起業などという不安定な道を選んだの
ですから、経営で悩みを抱えるなんて当たり前すぎる話。

むしろそこからが事業が楽しくなってくるタイミング。自己満足で
終わらず、世に自分の価値観を、理想を広められるのは大きな快感
をもたらします。

 

ただ生きるためにお金が欲しいだけであったら、起業なんてしない
方がいいでしょう。雇われは辛いから、で起業して、数年良くても
その後の事を想像すれば、雇われでいた方がよほど楽。

もし独立して生きていくのであれば、どうやって30年、40年と事業
を継続していくか、を常に考え、起業家ではなく経営者としての力
をつけていかなければいけないでしょう。

気軽に起業ができる時代ですが、それと長く続くかは別問題です。

 

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