融資引き締めは本当なのか

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最近やたらと、融資が厳しくなった、とネットで書かれるケース
が増えていますが、ここいらで一度冷静に見つめ直した方が良い
かもしれません。

本当に、融資は厳しくなったのでしょうか。

 

よく考えて下さい。確かに「どうしようもない物件」に対しての
融資は出にくくなったかもしれません。それは、そういった物件
に対する融資が金融庁に睨まれたためです。

ですが、そんな物件が欲しいのでしょうか。僕だったら要らない
と答えます。現在でも過去でも、融資の出る物件というのは違い
ないはずで、今でも良い物件は買えるはず。

現に、多くの収益不動産の広告が今も打たれています。その多く
は、融資が通りそうな条件を既に提示してきています。年収とか、
自己資金とか。

売れるから広告を打っているわけです。毎日のように新しい物件
の広告が入ってきます。そしてそれら投資用不動産事業者が事業
から撤退しないということは、売れているんです。

 

正直言って、僕が不動産投資をスタートした時期と大きな違いが
あるかと言われると、大して変わらないようにしか見えません。

微妙な物件は必ず自己資金を入れろと言われますし、良い物件は
条件が揃えばフルローン、オーバーローンも受けられる。

金融庁に狙われないよう、目立った行為は避けているのでしょう
けれども、収益不動産に対する融資は依然として実行されている
のはまごう事なき事実です。

 

では何故、厳しくなった、厳しくなったと書かれるのか。

そこに投資用不動産会社の策略が含まれている可能性については、
重々想定しておかなければならないと考えます。

融資を引き出すのが難しいのは昔からです。

目の曇りが利用されている

融資が厳しくなりました、しかし収益不動産を購入したい場合、
どうしますでしょうか。

当然、融資の出るような物件を求めるでしょう。自己資金が不足
している方であれば、フルローン、オーバーローンが出るような
物件を求めるはずです。

現実として、まだまだフルローンの謳い文句はそこら中で見ます
ので、別に間違った行為ではありません。フルローンが出る物件
であるという事は、それなりの条件の物件であるはずですし。

 

繰り返しますが、どうしようもない物件には以前から融資が出る
事は通常ありませんし、駄目な物件であるかどうかを見抜くのは
投資家の眼力次第。

誰かに責任転嫁をするのは筋違いです。それが金融機関だろうと、
不動産事業者だろうと、知人・友人だろうと。

そこに違法性があろうとなかろうと、自分に何の落ち度も責任も
ないなんてありえません。例えばデート商法は違法ですが、それ
で購入してしまう人がまともでしょうか。

物件を購入すべきかどうかの判断は、完全なる自己責任な点は、
まずご留意ください。

 

それを踏まえて、相手がこちらの「目を曇らせようと」してくる
ところに着目しましょう。

最近はご存知の通り、融資が厳しくなりました。ですが今回提案
する物件は、条件次第でフルローンが出る可能性が高いです。

そう言われたらどうでしょうか。フルローンで買える収益物件を
追い求め、疲弊し始めた人は、物件の詳細には妥協をして融資が
出る事実を優先し、当該物件を美化しすぎてしまうかもしれない。

まさしく「目が曇った」状態です。色眼鏡で見る、とも言います
が、きっとその方の頭の中では、自分の都合の良いストーリーが
既に展開されてしまっていることでしょう。

 

前述の記載は、事実に基づいていれば何の違法性もありません。

完全なる合法的な手段で、顧客を巧みに煽り、購入させる技術に、
融資が厳しくなった、との言葉が利用されている可能性。

十分注意すべきではないでしょうか。

 

買える人は買っている

融資が出ないのは物件が期待ほど評価が高くないか、己の信用
が不足しているかのどちらかでしかありません。

前者はとにかく目を肥やしていくしかないし、巡り合わせにも
よりますので、運が良い悪いがあり、いくら運は良くできると
言っても限界はあるのでなかなか難しい面があるのは確か。

しかし、後者の信用は少しずつ蓄積するものであり、己の努力
が全て。それまでの信用の蓄積がある人であれば、向こうから
お金を借りて欲しいと言ってきます。

 

いつの時代でも、かつての不動産バブル崩壊後のようなよほど
の状況でない限り、信用が十分あれば融資は受けられます。

なかなか貸してもらえないのなら、それは二つのうちいずれか、
もしくは両方がないのだ、と考えるべきでしょう。今は時期が
悪いから、と自分を慰めても前へは進めません。

見る目を鍛え、また信用をどのように高めるかを模索し続ける
必要がある。

 

融資が厳しい時期だけれども、この物件なら融資を受けられる
かもしれません、などというセールストークに引っ張られれば、
厄介な物件を掴まされる可能性が高くなります。

どこまでいっても、不動産投資は自己責任。巧みな売り文句に
惑わされて本質を見失ってはいけない。不動産投資の本質とは
何か、は言わずとも分かりますよね。

不動産事業者は、決して責任を取りません。サポートをしては
くれても、それ以上は守ってくれないのです。

 

融資が厳しい、との空気が業界に蔓延していても、飲まれない
ようにご注意下さい。融資を受けられる人、借り換えられる人
は普通に実行されています。

 

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