不動産投資に興味がある方に知って欲しい、投資の実態【4】

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投資で成功する為には、それ相応の努力が必要です。

 

株式投資では、たまたま所有していた株が高騰する場合があります。
それは努力の賜物ではなくただの運なのは確かです。

株式でもFXでも先物取引でも、投機的な、ギャンブル的な大当たり
で大金を得る例は少なくありません。が、それは今回の話の趣旨と
掛け離れてしまいますので、無視しましょう。

そもそもそれは努力のしようがありません。

 

が、そのような投機的なものであっても、成功率を高めたいのなら
相応の努力が必要となります。

下手な鉄砲とばかりにランダムに銘柄を選択して購入したとしても
損を膨らますだけ。いかに高騰しそうな銘柄を探し当てるかの努力
を多くの方がしています。

株価等のチャートを読む、テクニカルを利用するというのはまさに
その努力。僕は後付け理論に思えてあまり信用してはいませんが、
ある程度の参考になるのは確かで。

経験を積む事によりテクニカルから短期的な投資を成功させている
人が少なからず存在するのは確かな事実です。

ただし、テクニカルなどの座学中心の投資・投機スタイルは、結局
最後にものを言うのは運。いくら経験を積もうと運が悪ければ損を
するし、運が良ければ経験と努力なんて関係ありません。

市場の短期的な動きなど完全なランダムであるというのが僕の基本
スタンスです。

この世に存在する以上、運の要素を完全に排除するのはほぼ不可能
ですけれども、しかし可能な限り運に左右されない投資をするのが
「安定した投資」というもの。

どのような努力をすべきなのか、が今回の主題になります。

投資先についてピンボケした様子で見ていませんか?

数字だけでは評価できない

中長期的な投資においての努力は、短期投資におけるそれと一線を
画しています。

 

短期投資は確率の勝負。勝率の高いと思われる売買を繰り返して、
最終的に損失よりも利益が上回れば勝ち。確率を集約させた結果が
全てです。

非常に統計学的であり座学が基本になります。逆になまじっか経験
を優先させてしまうと歪みを生じ、失敗する可能性が高い。感情を
込めずに機械的売買をしていくのがポイントです。

感情のないAIによる超高速売買が有利であるのは当然ですね。実際
最近は自動売買が大流行しています。

 

中長期投資においては、座学よりも経験が優先されるといって過言
ではないと感じています。

座学もとても大切です。財務諸表を読むこともできずに中長期投資
へと臨むなど、やっている事は前述のギャンブルと何も変わらない。

しかし数字だけを追っても成功しにくいものであるのも確か。銀行
が数字だけを追った結果、投資先を見失い利益が日銀当座預金金利
や国際頼みになっていたのは誰もが存じているでしょう。

そしてそれが、政策一つで瓦解してしまったという事実も。

 

長期に渡る付き合いになる投資先を選ぶには、現場で何かを感じる
能力が必要です。長期的に成長を続けられるかどうか。

残念ながら、それは理屈で証明できるものではないと思われます。
だからこそ座学では習得不可能なもの。

 

数字からは明らかにリスクが高い部分、不自然な要素を発掘できる
可能性があります。が、数字から「隠れた良いモノ」を見つけ出す
のはまず不可能です。

数字で良いというのが分かっているなら、既にライバルが多数存在
すると考えるのが当然。株式でいえば株価は高騰した後、不動産で
いえば買い付けが多数入った後で。

最早今から手を出してもあまり儲からないどころか株価が下落する
リスクばかりであったり、買い付け順が回ってこない、焦って悪い
物件を買わされてしまったり。

長期的に稼げる物件を数字だけで見つけるのは困難です。

 

長い目で見て利益を得るとしたら、あまり人が目をつけないような
ところに着目し、将来の可能性を見極めるしかありません。

その能力は、実際の経験からしか得られるものではないでしょう。
投資先の企業を訪れて発起人や経営陣と面談する、物件の所在地を
訪れて生活環境や需要、町の雰囲気を観察するなど。

パソコンの前に座っているだけでは決して得られない情報を仕入れ、
判断しなければいけないのが、中長期の投資家です。

 

投資に込める想い

そうすると、加えて業界の事情について、地域について詳しい知識
を得なければいけませんし、理解を深めなければいけない。

リサーチを徹底し、出資をしたり物件を取得したりした後も、自ら
必要に応じて経営に口を出したり、新たなサービスを打ち出したり。

出資先の企業、投資先の地域の為に何ができるか想いを巡らせつつ
積極的に経営参画する。

 

ここまでやって本当の意味での投資家です。

 

僕も収益不動産を所有した地域には貢献をしたいと思っていますし、
診療所の存在する地元にはお金を落とすことで発展に寄与したいと
考えています。

電気工事をお願いするなら地元の電気店にお願いしますし、製品を
選ぶのであればまずは管理会社さんに相談します。

少しでも地域に落ちるお金が増えれば、地域から回収できる家賃も
増えていきますから。

 

投資家は、こうした「投資先を想っての努力」をしなければ長期的
に成功するのは難しく。

投資先を選ぶだけでも、選んだ後にもすさまじい努力を要するのは
火を見るよりも明らかです。投資家は苦労せずに設けているなどと
いう批判に耳を貸す必要などどこにもありません。

長期投資で成功をしたいというのであれば、このような思考へ切替
するところではないでしょうか。楽して儲けるなどという甘い考え
は全て捨て。

最大多数の最大幸福を目指す努力をすべきであると思っています。

 

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